慢性硬膜下血腫を罹患
2018/02/07
相撲の貴ノ岩が、慢性硬膜下血腫の危険性が有ると診断されています。
私は約4年前交通事故に会った際に、慢性硬膜下血腫を発症しました。
この病気は、ゆっくりと脳を包んでいる幕の下に血が溜まる病気です。
原因は交通事故や転倒などからの外傷、本人が憶えていない軽度の外傷(鴨居や戸棚にぶつける)でも起こることが有ります。
まれに(5%)意識障害をきたし発症する事があります。これは大きな出血が生じ生命の危険もあり、最悪の場合は死亡する可能性もあります。
慢性なので、早くて3週間から2~6カ月たってから発症します。だから貴ノ岩も3カ月くらいは激しい相撲を取ると、発症するのかもしれません。
私の場合は3カ月位してから片足・片手に麻痺が起こり、コップの水や塵取りのゴミを何回もこぼしたり、車のペダルの踏み込みが悪くなったり、会話も少なく記憶力も極端に悪くなり、人の会話も遠くに聞こえ、頭も「ぼうっ」としたりしてきました。
何が原因かわからないまま脳外科に行き、CTを撮り検査してもらうと、血液が溜まり脳を圧迫していると言われました。
先生に「最近頭をぶつけましたか」と聞かれましたが2,3日程度には記憶に無く、まさかと思いながら先生に「実は3カ月前に交通事故にあいましたが、でも外傷がないんです」と話すと、先生は即「それですね」と言われました。
外傷もなく不思議に思いながら先生に「ギズもないのにそんなことがあるんですか」と聞くと、60歳を過ぎるとつまずいてもなることが有ると聞きました。
即入院し、血を抜く脳外科手術をすることになりました。一回では出血が止まらず二回手術をし、完解するまでおよそ1年位かかりました。
先日テレビでの貴ノ岩の頭のホッチキスの写真を見ると、4年前の自分の事を思い出します。
私は事故後ずっと外科に通っていて、お医者さんに3カ月たっても「頭から首にかけてすっきりしない」というと、「むち打ちだからそのうちに直るよ」と言われ湿布だけをしていました。
この病気は、私も記憶力が悪くなって認知症になったのかと思っていたのと同じように、「最近おじいちゃんボケてきたかも」と認知症に間違われる人もいるそうです。
だから別名「直る認知症」「隠れ認知症」とも言われているそうなので、尻もちをついて転んだり、軽くても頭をぶつけて記憶が悪くなった方は、疑って見て病院で検査を受けることをお薦めします。
基本的には60歳過ぎると発症しやすいそうですが、若い20代や30代の人でも大酒飲みなんかの方は、まれに発症する事もあるそうです。