嘘、ごまかしのない仕事をする
2015/05/08
中国の孔子が論語に『和して同ぜず』という言葉が有ります。
人と協調してゆくが決してむやみに同調はしないし、なごやかな人間関係には心掛けるが、その場限りに無責任に賛成したりしないと言う意味です。
また『剛毅朴訥仁に近し』とゆう言葉も有る。
意思が強く強固で、素朴で口数が少ない人物が、道徳の理想である仁に最も近い者で有ると言う意味です。
それに『徳は孤ならず、必ず隣有り』と言う言葉も有る。
これは徳を見につけた人は、ずっとひちりぼっちという事はない、必ず身近に、慕い、理解してくれる人が現れると言う意味です。
私達は出来る限りこの信念を大切に、家造りをして行きたいと思っています。
家造りをする時、お客様の言う通りにイエスマンになって造る事で、良い家が造れるのでしょうか。
そうではないと思う、ダメなものはダメと言い、20年、30年、50年先を見据えてプロの意見を提案しながら造る事が良い家になると思います。
そうすれば10年、20年、30年を経て、初めてお客様に評価して頂ける事でしょう。
建築の仕事は、素人のお客様には解らない事が沢山あります。
それだけに、ごまかそうとすればいくらでもごます事も出来ますので、安い値段でも出来ますと簡単に提示出来ます。
例えば、塗装ですが3回塗ると言っていて、2回で済まされても解らないこともあります。
また塗料を薄められても解らないでしょう。
断熱工事の窓や断熱材等もそうです。
これは時間が解決してくれるでしょうけれども、後になってからでは遅い事になります。
人はどうしても己の主義主張や真相を曲げて、お客様に妥協しお客様に迎合してしまいがちです。
だから「納得が行かなくても、ここは自分を殺して仲良く振舞っておく方が得策、仕事にもなるし」と思ったりしがちです。
本当はきちんとした仕事を提供するべきなのに「解っているけど、生活が掛かっているのでしょうがないんだよ」と自分に言い聞かせてしまいます。
結局はお客様にではなく、お金に頭をさげる仕事をしている事になります。
私達はお客様と長いお付き合いをしてゆくならば、もし縁がなく実らなかったとしても、ごまかす仕事をしてはいけないと思っています。
それはお客様に頭をさげ、お客様と共に喜びを分かちあえる仕事をしたいからです。
だから嘘やごまかしの仕事はしたくありません。
故事百選 、寺小屋学童いろは ,故事ことわざ辞典より参照
リフォーム事例
- PREV
- 庭がバラの花のオンパレード 2
- NEXT
- 美味しいトマトがまた食べられる