断熱材の話(一)
2016/09/16
住宅用の断熱材の役割は、熱の移動や熱の伝導を減少させることです。
断熱材の種類には、グラスウール、ロックウール、ポリウレタン、羊毛、セルロース、木質板、ポリエステルなどと色々あります。
それぞれの断熱材に特徴がありますが、熱抵抗値の高い断熱材を選ぶのが良いでしょう。
断熱材で一般的なグラスウールは、壁内結露をするので住宅に良くないと言っている建築業者がいます。
断熱材を住宅に使い始めた頃、断熱材を充填した壁に透湿シートを張らず通気層を作らず、また室内に防湿シートを貼り、気密テープ処理もしない正しい断熱施工をしなかったことで、グラスウールをダメにしてしまいました。
正しい断熱・気密施工を行えば、グラスウールを使用したとしても壁内結露を起こすことはありません。
壁内結露をうたって羊毛の断熱材を推奨している業者がいます。
羊毛断熱材は自然素材なので調湿の効果があります。
ただ羊毛100%の断熱材ならば良いのですが、性能よりも値段を安価にするため羊毛が20%から40%以下でポリエステルが80%から60%の混紡の羊毛を使っている業者がいます。
それでは羊毛断熱材が特徴として持っている調湿効果は少なくなります。
今グラスウール断熱材も、撥水性の高い製品が出てきています。
撥水性のグラスウール32KG80mm断熱材を床下・根太間に入れる写真です。
タイベックの気蜜調湿性のあるシート、夏型結露を防ぐ為にザバーンを張りました。
グラスウール断熱材を使うのでしたら、HG(ハイグレード)の密度16KG以上の製品を使うことをおすすめします。
グラスウール断熱材を入れ、夏型結露対策の為にタイベックの気密調湿シートザバーンを張り、合わせ部分にはしっかりと気密テープ処理をしています。
羊毛断熱材は価格は高くなりますが、羊毛100%断熱材のエコールが良いと思います。
断熱材が性能を発揮するには、含まれた空気を動かさないことに意味が有りますので、内と外の気密シートは必要です。
羊毛100%断熱材は調湿性能が高いため、タイベックの透湿シートを気密シートに使いました。
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