先人の知恵、地震大国日本の匠の技
2016/12/03
昔から地震が多い日本の木造住宅は、剛構造の鉄骨や鉄筋コンクリート住宅と違い、柔構造といって木組みに遊びを持たせて造ってきました。
亡くなった法隆寺の棟梁西岡常一さんも「千年かけて仕口が沈みこんで丁度良く収まる様に造ってある」と、言っていました。
しかし最近はプレカット加工することが多くなっています。これは鉄骨構造などと同じに考えた、木骨構造の家造りの様に考えます。
プレカット加工は工期が短縮し早く家が出來、人件費の削減にも繋がります。
反面木の個性は活かせず、大工さんのような複雑な加工は出来ないので、単純な加工になってしまいます。
大工さんは木の個性を活かし、地震の揺れなどを吸収する、複雑な仕口加工をしてきました。
私たちは出来る限り仕口に遊びを持たせ、地震の揺れを個々の仕口に吸収させるように考えた、匠の技を大切にした職人の手刻みを大切に考えています。
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