憧れだけで薪ストーブを選ばない
2016/03/06
私は、薪ストーブを25年以上使いました。
最初はアンデルセン、次にダッチウエストやウォータフオード社など、またお客様にはドブレストーブも付けさせていただきました。
使ってみて薪ストーブは、アメリカなどの鉄板製よりも、ヨーロッパの鋳物のほうが良いように思う。
鋳物のほうが、耐久性があり、何よりも保温性が良いので、熱効率が良かったです。
煙突は二重煙突にして、できるだけ直筒にしたほうが煙の引きが良く、詰まる原因が少ないでしょう。
曲がっていると水の流れが澱むように、煙も同じことが起き煤が詰まる原因になりますので、曲げるとしても30度までが良いでしょう。
ただ煙突が詰まる原因は、生の薪を燃やすことで多く起きています。
それなので薪は一年以上から二年は、乾燥させたものを燃やしたほうが良いです。
そうして広葉樹の乾いた薪であれば、4~5年は掃除しなくても良いかもしれません。
広葉樹の薪に向く樹種は、ナラ、ブナ、ケヤキ、アカシア、桑など堅木が火持ちも良く、良い炎が見られます。
乾燥中の薪棚
25tの薪割機で薪割中
煙突掃除が大変な人は、軽く煙道火災を起こして、煙突内の煤を燃やす商品もあります。
また着火するときには、新聞紙やティッシュペーパーを使用せず、市販の着火剤かロウのついた牛乳パックを使用してください。
確かに薪ストーブは、暖かい温もりに包んでくれ、憧れる方が多いと思います。
しかし一時の憧れだけではなく、何十年も薪作りやストーブのメンテナンスを続ける事を考えて、導入されることをお薦めします。
そうしないと高い設備予算費用になります。
鉢植えの花も一年の10カ月余り、水やりやら植え替えやらと手入れをしないと、きれいに咲く花を楽しむことができません。
熱い夏に薪割をする時、寒い冬に薪ストーブを燃やす楽しみを考えてみませんか。
薪ストーブを燃やすことだけでなく、薪作りも趣味の一つと考えましょう。
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