日本はアルミサッシを使う断熱後進国
2016/08/21
日本の住宅は、アルミサッシ(樹脂を挟んだアルミ複合サッシ含む)を70%以上も使う、断熱後進国なんです。
住宅の開口部からの熱損失は、夏では70%以上冬は60%余りと言う。外壁15%換気扇15%等と比較しても、断然開口部からの熱損失が大きい。
なのになぜ窓の断熱・気密に力を入れないのだろうか。何時までアルミサッシ(樹脂を挟んだアルミ複合サッシ含む)を使い続けるのだろう。
物づくりでは先進国の日本でも、住宅に関しては断熱後進国です。そんなことはないよとおっしゃる方がいらっしゃると思います。
それは便利な設備器具は先進国です。ただ便利な設備器具を沢山使って、住宅の冷暖房性能を補っているだけなのを、家のベーシックな部分の性能だと勘違いしているんです。
特に窓の断熱・気密性能は、最低でも樹脂ペアガラスサッシ(枠材樹脂、空気層18mm)を使いましょう。もっと性能を上げるなら、木製ペアガラスサッシ(空気層18mm)を使いましょう。
施工業者(プロ)はもっともっと建物のベーシックの部分に力を注ぎ、断熱・気密性能の良い住宅をユーザーに提案して造らないといけません。
家という商品を売るのではなく、家を造るということに心掛けなければいけません。
ベーシックの部分を疎かにしておいて、床暖房や太陽光発電といった様に機械設備を沢山使って、家の冷暖房性能をカバーしているだけです。
ベーシック部分の断熱・気密をきちんと造れば、沢山の冷暖房設備は必要ありません。ユーザーも見た目の部分だけに目を奪われないで、もっとベーシックに予算を掛けませんか。
ちなみに樹脂サッシ(枠材樹脂)・木製サッシの熱伝導率を1とすると、アルミサッシは1000倍以上にもなります。
夏の暑い日のアルミサッシの外側に触れてみてください、一目瞭然でお解りになると思います。
アルゴンガス入りLOW-E(空気層18mm+18mmの空気層)トリプルガラス木製サッシの窓を付けた住宅です。
アルゴンガス入りLOW-E(空気層18mm)ペアガラス樹脂サッシ(枠材樹脂)の窓を付けてリフォームした住宅です。
いくらペアガラスやトリプルガラスにしても、熱伝導率の大きいアルミの枠材を使っていては、結露してしまうレベルの低い建物になってしまいます。
最近、アルミサッシメーカーが住宅の性能アップするのには、アルミサッシでは無理と考え、次々とペアガラス・トリプルガラスの樹脂サッシ(枠材樹脂)の販売に、力をいれています。
余談ですが電力会社は電力需要の高い時期に合わせて発電所の設備は計画されています。
それなので暑さの原因を占める窓を、高性能にすることは大きな意義が有ります。
現状のアルミサッシの内側に樹脂の内窓を付けるだけでも、冷暖房効果が違ってきます。
よろしかったら参考にしてください。
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