サッシ(窓)の話(一)
住宅のサッシはアルミサッシが一般的です。次に樹脂サッシ(塩化ビニールが主成分)、木製サッシが有ります。
アルミサッシはシングルとペアガラスが有り、樹脂サッシや木製サッシはペアガラスを標準にしています。
アルミは熱伝導が大きい為に樹脂を挟んだ複合断熱サッシが有ります。
最近樹脂や木製サッシには、トリプルサッシ(硝子が3枚)も出てきています。
空気層16mmが二層の、トリプルガラスの木製サッシカット面です。枠材は桧です。
ちなみに熱を通す熱の通貫率はアルミが1とすれば、樹脂が約800から1000分の1、木は約1800分の1といわれています。
硝子も熱の伝導率が高いので、ガラスとガラスの間に空気を入れて断熱効果を高めます。
この空気層が6mm、12mm,16mmとあり、空気層の大きさで断熱効果が違います。空気層を真空にしたものもあります。
最近は空気より熱伝導の低いアルゴンガスや、アルゴンガスより1.8倍も熱伝導の低い、クリプトンガスを封入したガラスも作られています。
壁の断熱をいくら高めても、熱の出入りが一番多い開口部(窓)を如何に断熱するかが重要だということを、解って頂けたなら幸いです。
以上申し上げた事を踏まえて、ペアガラスだから大丈夫ではなく、枠材の種類、ガラスの空気層などに、関心を持たれる様提案いたします。
リフォーム事例
- PREV
- 木材の話(構造材編)
- NEXT
- 断熱材の話(一)