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製品偽装問題と羊毛断熱材の話

      2016/06/15

最近、車の燃費偽装に羽毛布団の生産国偽装と、お金儲けに毒された人が増えているようです。

私の業界では、建築資材に羊毛断熱材が有ります。そんな製品にも、何でという事が有ります。

どのメーカーも、羊毛は調湿性能が有り壁内結露はせず、健康にも良いなどと言って、羊毛の事を称賛しています。

ただメーカーによって、羊毛100%もあれば70%や60%、45%羊毛とポリエステルの、混紡のものなどが有ります。

羊毛45%の混紡では、当然吸放湿性などの機能は、100%や70%の製品に比べれば落ちると思います。

なのになぜ混紡率の低い製品を作るのだろう。値段を落とす為だと思いますが、でも性能も落としてしまうのは、如何なものでしょうか。

以前には羊毛が良いと言っているのに、羊毛20%とポリエステル80%の製品を製造販売しているメーカーさんが有り、これも羊毛断熱材と言えるの、何でこんなものを作るのと思いました。

さすがに今は製造していないようです。当然ですよね。要するに、お客様の事より金儲けに毒されると、こういう製品も作るようになり、使ってしまんでしょうか。

また、混紡率の事はお客様には言わず、「当社は羊毛断熱材を使っています」ということだけを、強調する工務店なども多いようです。偽装とは言いませんが、なんでもっとオープンに話さないのだろうか。

ただ割高にはなりますが、羊毛100%や羊毛70%とポリエステル30%に、こだわっているメーカーもあり、それを使っている工務店などもあります。羊毛の性能をいうなら、当然の事ではないでしょうか。

それと断熱材には素材も大切なことですが、断熱材の厚み・密度も、性能に重要な影響を及ぼすことを、認識しておくと良いかと思います。(熱抵抗値が大切)

羊毛断熱材は除湿器では有りません。断熱材としてきちんと機能させるならば、気密、透湿工事も重要になります。

またグラスウールなど化学繊維の断熱材も、気密、透湿工事をきちんとすれば、壁内結露を起こすようなことは無く、なんら問題ありません。

羊毛100%断熱材、長尾商事のエコールです。シリアルナンバーのウールマーク(羊毛97%以上)が付きます。

羊毛100%なので少し動物の臭いがして、色も羊毛そのままです。最近は、色彩が黒い羊毛の物もあります。

100%羊毛断熱材のエコールです

羊毛70%断熱材ウールブレスです。ポリエステルが30%混紡されているので、白色が多く出ています。

羊毛70%断熱材ウールブレスです

もしよかったら「人間はお金の魔力に毒される」をどうぞ

また断熱材に興味のある方はこちらをどうぞ

「本当に羊毛断熱材は土に返るか」

「各断熱材の浸水実験」

 - 遮熱、断熱、気密, 雑記

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